PROFESSIONAL 03
プロフェッショナルから紐解く技術力

中川 麻美 Asami Nakagawa

サービスビジネス本部
サービスマネジメント統括部
シニアサービスプロ
1997年入社

ITILというフレームを活かし、あらゆる運用の品質向上を支援する。

prologue

現在、世界中のICTの運用現場で標準的なフレームワークとなっているITIL(Information Technology Infrastructure Library)。その起源は、英国政府が1989年に情報システムの運用・管理を体系的にガイドラインとしてまとめて書籍にしたものである。
富士通エフサスは早くから運用品質の向上手段の一つとして、ITILの国内普及に注力してきた。その当事者の一人が中川であり、ITILに対するノウハウ及び、サービスマネージャーとしてのスキル・実績が評価されて、プロフェッショナル認定を受けている。

産休後の異動が、プロフェッショナルへの第一歩。

キャリアのどの時点に、大きな飛躍のきっかけがあるか、後にならないと分からないものだ。中川の場合は2003年に2人目の子供を出産後、仕事に復帰したタイミングだった。復帰に際して異動があり、運用ソリューションを提供する部署に配属されたことが後のプロフェッショナルに至る第一歩となったのである。
当時、富士通エフサスが運用サービスを本格的に展開しようとしていた頃だ。だが、柱となる技術やノウハウがあった訳ではない。そこで、当時の上司は、欧米で普及を始めていたITILに目をつけた。さっそく中川たちはITILを購入。まずは読み解く作業からスタートしたと中川は言う。
「最初は日本語版も無く、国内では未だほとんど知られていなかったのですね。まさに新雪の中を手探りで踏み出すようなものでした。その後日本語版が出て、ITILの会員フォーラムであるitSMFも立ち上がりました」
国内におけるITIL創成期。中川たちはまさにパイオニアだったのである。

国内におけるITILの先駆者として、運用現場の様々な要請に応える。

中川がITILに出会って15年。数多くの企業に、ITILをベースとした運用に関する様々な支援サービスを提供することがミッションとなった。
「例えば、お客様企業の情報システム部門から、ITILを導入して社内の運用品質を上げたいという依頼において、コンサルタントの立場で深く関わってきました。他にも、ITILを自社の運用サービスのメニューに取り入れたいというSIerにも、技術支援で協力しています。一方で、そもそもITILとは何?という企業に対して、基本的な説明から入るケースもまだまだ少なくありません」
こうして中川が携わったICT運用診断、ICT運用改善、ISO20000(ITILのプロセスをベースとした国際標準規格)認証取得コンサルティングなどの案件総数は、顧客150社に及んでいる。最近はグローバル化を進める企業からの依頼で、ITILをベースに運用プロセスの再構築を行うために支援して欲しいといった依頼も増えてきたように、サービス範囲が広がり続けている。

周囲の応援と理解を得て、2児の子育てと仕事を両立する。

ITILには、その理解度を測る認定試験があるが、中川の場合は取得が後回しになった。実務スキルが資格取得水準の先を行っていたのである。実際、ITIL上級者向けの「エキスパート」は難なく取得している。試験の内容からして、普段の仕事の中で見慣れたものばかりだったそうだ。
以上のようにITILに関しては国内の第一人者のひとりである中川は、2児の母でもある。先駆的な業務に取り組む一方で、育児もこなしてきたのだ。この点について中川は、富士通エフサスの支援制度、それに仲間の存在が大きかったと語る。
「子育て支援の制度が充実している富士通エフサスですが、育児が大変な時など、話を聞いてくれて一緒に共感してくれる同僚たちにも勇気づけられました。結婚や出産、育児などのライフイベントでキャリアを断絶させるのは本当にもったいないことですね。私は社内でもまだまだ人財の有効活用で取り組むべき課題がたくさんあると考え、ダイバーシティコミュニティの推進活動を支援しています」

ICTの領域に固執せずに、運用支援の支援対象を広げていく。

サービスマネジメントのプロフェッショナルに認定されている中川。もちろん、後進への指導の軸となるのはITILに関する内容になるのだが、力点を置いているのはITILに記載されている数々のベストプラクティス(成功事例)を正確に覚えてもらうことではないそうだ。それよりも、若手社員にはITILの考え方を柔軟に取り込み、新しい発想による運用管理サービスをつくり上げて欲しいのだと語る。
「富士通エフサスが提供する運用管理サービスの適用範囲は、ICTの領域にある程度限定されますが、今後はその裾野が大きく広がっていく可能性があります。例えばロボットやIoTがもっと普及すれば、社会のいたるところでデータの管理や障害対応、バージョンアップ管理などが必要になります。もっと言えば、ICT 以外の様々な業務にも運用管理サービスを提供することだってあり得ます。若い人たちには、ITILの本質を理解してもらって、サービスマネジメント事業の新しいステージを開拓してもらいたいのです」

※ITIL® is a Registered Trade Mark of AXELOS Limited.

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